2013年12月12日

国連大学で行われた故マンデラ氏の追悼セレモニーで、南アフリカ共和国の国歌を歌う機会をいただきました。

国連大学で行われた故マンデラ氏の追悼セレモニーで、南アフリカ共和国の国歌を歌う機会をいただきました。職場の音楽部でお話をいただいたのですが、音楽部では普段から世界各国の歌を歌っており、南アフリカの国歌も普段から歌っていたレパートリーのひとつでした。ですがまさかこんな大切な時に歌うことができるとは思っていなかったので大変光栄な経験でした。

南アフリカの国歌はコサ語、ズールー語、ソト語、アフリカーンス語、英語の5言語で構成されていて、各言語の歌詞がフレーズごとに次々出てきます。アフリカーンス語の部分が始まるところでは曲調も一気に変わり、これら全部でひとつの曲という概念そのものが新鮮で好きです。

私は礼服を持っていなかったので、最初「着ていくものが無い!」と焦ったのですが、私の同僚がさらっとこんな言葉をかけてくれました。「そこまで固く考えなくても、黒を着て、例えばみんなで違う色のスカーフ付けるとか、袖口に違う色のラインを入れるとか、そういうことができたらマンデラさんの伝えたかったことが表現できるんじゃないかなあ」彼女は「虹の国」の話をしていたんですね。どういう機会にどう振る舞うべき、というのを私はすぐに形から考えてしまうけれど、本当に大切なものは何かを自分なりに考えて表現する、その同僚の考え方が本当に素晴らしいなと思いました。

もうひとつ嬉しかったのは、途中で登場した渡辺貞夫さんが、一曲披露してくださった後にアフリカの労働者の歌「ショショローザ」をちょこっと演奏されたことです。この歌も音楽部ではいつも歌っている定番曲のひとつ。みんなが口ずさめる民謡や子守唄のような感覚で、アフリカの歌も口ずさめるようになったのは音楽部で得た貴重な経験のひとつだなと思いました。

登壇された方が引用していたマンデラ氏の言葉がとても印象に残ったのでノートに書きとめていたんですが、あとから調べてみるとこれはマンデラ氏の言葉ではなかったとか。間違って引用している人がたくさんいる、と指摘しているブログまで見つけました。でも素晴らしい言葉なのでメモしておきます。"It is our light, not our darkness, that most frightens us."

貴重な経験をさせていただけたことに感謝です。

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