2011年11月13日

2011 長沙旅行 #4 鳳凰へ


9月27日~28日、長沙市から湖南省の西のはずれにある鳳凰県というところに行った。
ここは中国の少数民族であるミャオ族とトゥチャ族の地域らしい。

その名前の美しさと、旅行誌で見た水郷が見てみたくて去年から来たいと思っていたんだけど去年は時間がなく断念したので、今回とても楽しみだった。

長沙を朝7:30に出るバスに乗って着いたのは15:00くらい。バスに乗って、WJが座席の背もたれを倒そうとしたら後ろからドンと蹴り返された。「脚が痛いから倒すな」とのことだそう。綺麗な女性だっただけに驚いた。「中国人は・・・」と圧倒される心を振り払って出発。長いバス旅はくたびれるけど、周りの景色が変わり始め、段々畑や山あいの景色が見えだすとわくわくした。



20世紀初頭の景観を残していて、国家歴史文化都市に指定されているとのこと。川を中心として左右に連なる伝統的な家屋や水車、迷路のような城壁内、どこで写真をとっても映画のセットの中にいるようだった。


名物の生姜飴。金色の飴を練って実演販売していました。


が、歩けば歩くほど、それが写真を撮ってもらうために見せている姿のような気がしてきた。かなり観光地化っぽくなっていた。
それで人の少なそうな通りを入って行くことにした。観光客の立ち入る土産物屋や食堂のある通りのすぐ裏には、奥が見えないくらいの細い通りが並行して走っていて、地元の人の居住空間のようだった。

家と家の間にも水路が

線香を持ってお参りに来たおばあちゃん

途中でみつけたカフェでコーヒーを飲む。
古城の中にところどころある今風のこじゃれたカフェやバーは新鮮だったけど、このような対比もある意味決まった観光地のパターンかもしれないなあ。鳳凰の歴史の深さを感じに来たのは間違いないのだけど、一通り自分の持ってきた憧憬をなぞり終えたら、今度はカフェで一休みして、さらにそこにWi-Fiもあったらもっと嬉しいなって思ってしまうように。


ま、それでも居心地がよかったのでカフェでずいぶん長居をした。カフェを出るともう夕飯の時間だったのですぐに食堂に入ることに。
このへんはタニシを食べるらしくて、タニシの炒め物を出してもらった。コリコリしたちょっと硬いあわびみたいな食感だった。唐辛子で炒めてあって味がしっかりついていたのでタニシの味はあまり分からない。茄子のピリ辛炒めも美味しかった。口に入れると茄子の中から大蒜と唐辛子の香りのする油がじゅーっと。茄子と油ってどうしてこんなに合うんだろうなあ。

向かって左端の皿がタニシ。手前の茄子もピリ辛で美味しかった



夜は昼間の景色とはうって変わって、ネオンのまぶしい田舎の繁華街のような感じだった。正直これは興ざめだった。長沙に帰ってからその話をすると、友達が「鳳凰は、いつもはっちゃけられない子が夜にクラブに行ってクレイジーになる場所だよ」と言っていた。分かるような気がする。


半酔人間!?


帰りに香芋あんの入った揚げ団子を見つけ・・・おなかいっぱいだったのに美味しくてぺろっと食べてしまった。


広場に鳳凰が。綺麗に撮れなかったけど見ごたえがあった

ベランダに提灯が下がっている。伝統的な旅館のスタイルだそう。


ぶらぶらしながら悶々と考えた日だったけど、ひととき別世界に来たような一日だった。おやすみなさい。

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